江戸川乱歩 - 赤いカブトムシ
乱歩の作品には子供向けに書かれたものがたくさんあります。
その中でも、「赤いカブトムシ」という作品を知っている方は少ないのではないでしょうか。
赤いカブトムシは、雑誌「たのしい三年生」の1957年4月号~58年3月号で発表された作品です。小学3年生向けに執筆されたので、本文はほとんどひらがなになっています。
ーーー ここから先はネタバレを含みます ーーー
この作品には、「探偵少年」という作品(黄金の虎という題名もあります)に出てくる魔法博士が再び少年探偵団に勝負を持ちかけています。この魔法博士は「雲井良太という、お金持ちの変わりもの」です。「探偵少年」では少年探偵団が勝利しました。その時は、純金でできた、目にダイヤがいれてある黄金の虎が使用されましたが、この「赤いカブトムシ」では、ルビーでできた、両目がダイヤモンドのカブトムシが知恵くらべの賞になっています。
この作品は青空文庫で読めるようになっています。興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
魔法博士が出てくる「探偵少年」も併せて読むと、この作品をより楽しめるのではないでしょうか。こちらもぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。乱歩の作品をもっと知りたいという方は、下の記事もチェックしてみてください。